HOME > コラム一覧 > 快適な住まい「第3回父の普請(ふしん)・あなたにとって家づくりは何ですか?」

女性建築士がつくる「快適な住まい」

第3回「父の普請(ふしん)・あなたにとって家づくりは何ですか?」

建築例
建築例
建築例
建築例

家づくりの思い出をひとこと。普請好きな父との事です。

ある時 「 家の改造工事の木を切り出すから、来い 」 と父が言う。
すると雪が降り積もる山、切り倒した木は馬車で運びました。トラックの入らない場所だったからです。父と並んで腰掛ける私の目の前には、右へ左へ滑り落ちそうになる荷車を引く、大きくて力強い馬のお尻が揺れていました ( ‘60年代の話です、念の為 ) 。楽しそうな父。「 大工さんに買ってもらえばいいじゃないの 」 という母の言葉は、父の耳をかすりもしませんでした。

ある時は入院中にも係わらず病室を抜け出し、塗り壁材を買いに行くのにも付き合わされました。そこまでしなくても、と小学生の私でさえ思ったものです。しかし 「 みんなには内緒な 」 と・・・。

好きな事だったからでしょうが、それ以上に 『 俺はこうやって普請をするんだ 』 という喜々とした父のメッセージが私の中に強烈に記憶されました。私の建築好きの原点はこの辺りなのかもしれません。
大人になって感じるのは、あれは、家族に毎日、元気で明るく楽しい暮しをさせたいという、父なりの一生懸命な愛情表現だったのだなということ。

今、設計者となって様々なクライアントと出会います。そしてみなさんからの、家づくりへの熱い思いに触れて仕事をしている毎日です。
家づくりは大金をかける大仕事です。そう何度も訪れるチャンスでは無いでしょう。おひとり様で住まわれる家、ご家族で住まわれる家・・・。 「 こんな暮らし方がしたい 」 「 予算はこれぐらい 」 「 風が通る家に 」 などなど、家への思いをお聞かせ下さい。課題も沢山でてきますが、一緒に考え解決して行きましょう。世界でたった一つの自分達らしい 『 家 』 をいっしょに産み出しませんか。

遠藤悦子(えんどうえつこ)

思い出づくり

遠藤悦子(えんどうえつこ)

遠藤知世吉・建築設計工房
ホームページ
http://www.ht-net21.ne.jp/~eca21/

いわゆる専業主婦から脱皮、40歳で建築士に。暮しからの視点を大切にした空間デザインに日々奮闘中。

コラム物件